2011年2月24日木曜日

「トゥーレの王様」赤のファーストより

せんがわ劇場で上演した「赤のファースト」からトゥーレの王様。

作曲は神田晋一郎、1番を森勢ちひろが歌い、2番を歌うは小田晃生君でした。

ファーストに出会ったマルガレーテが上気しながら口ずさむ、伝説のトゥーレの国の滅亡の詩だったと記憶しています。
尨犬に姿を変えたメフィストフェレスがマルガレーテの様子を観に来ている場面です。

「トゥーレの王様」は本当は5番まである叙事詩なのです。





2011年2月17日木曜日

絵空箱がオープンするぞ。

ウンプテンプの立ち上げから一緒に苦楽を共にしてきた、吉野翼が念願のフリースペース「絵空箱」を江戸川橋にオープンします。

昨日、工事中の中見学を兼ねて下見をしてきたのですが、コンセプトもはっきりとして面白いことが出来そうな空間になりそうです。
間もないオープニングにてんやわんやの感でしたが、顔付きは充実していたのが印象的でした。
このような空間を持ちたいと、翼君が若いときから聞いていたので、夢の実現に向かって進んで行く彼が心地よく思えました。

上手く軌道に乗り、表現の発信地になればと陰ながら思う次第です。
下に「絵空箱」のアドレスを載せておきます。

http://esorabako.com/

水曜日は動画のUPしていきます。

今回も「赤のファウスト」から、『 ぼくは素敵な小鳥になって』(W.ゲーテ/神田晋一郎/訳:柴田翔)

「御伽の国に飛んでいくの」になっていますが、これは僕が勝手に付けたタイトルなのですが、正確には、『 ぼくは素敵な小鳥になって』と柴田翔さんから教えてもらいました。

マルガレーテがファウストとの間に生んだ不義の赤ん坊を殺した罪で牢獄に鎖で繋がれ、気が触れながら口ずさむ歌です。
その後ファウストが悪魔メフィストと共に現れ、狂ったマルガレーテと再開するのですが、マルガレーテは悪魔に身を売ったファウストを畏れ突き放します。そして神に許しを請いながら、断頭台で処刑されてしまうと言った有名な件です。

歌っているのは、ウンプテンプ・カンパニーの「森勢ちひろ」です。


2011年2月15日火曜日

ベルナルダ・アルバの家 キャスト決定

ようやく次回作の「ベルナルダ・アルバの家」の女優陣の顔ぶれが決まりました。

世代や様々な経験、そうしたバランスを鑑みながら組みました。まず大事なのは芝居に対する気概と、情熱を持った役者達が集まる事だと思っています。

さあ、どこまで行けるか、ここからです。

出演者

新井純   坪井美香  中川安奈   内田晴子  こいけけいこ  蜂谷眞未   薬師寺尚子    成田明加    森勢ちひろ    西郷まどか



稽古場は賑やかに、時に艶やかにしっとりと、そして真剣な眼差しで、 そんな稽古風情が想像できます。

2011年2月9日水曜日

再び動画のアップ

前々回せんがわ劇場で上演した「赤のファウスト」の動画の二本立てです。

「ファウスト」とはご存じ、かの有名なゲーテさんが生涯を費やして書いた長編戯曲です。
昔は男性学生には親しまれた作品だったのです。

あらゆる学問を究めた老博士が、今だ知る事の出来ない真理に焦がれて、普遍的な人生の喜びとして享楽を得るために、悪魔メフィストフェレスに魂を売るといった話です。

歳を取っていくとファウスト博士の自責の念と、そこはかとなく襲ってくる無量感が何となく理解できます。男性の倦怠期と言う奴かも知れませんね。無軌道なほどに迸る衝動に身を任せたいと老いると誰もが、その神秘に焦がれるのかも知れません。

僕自身も何故か身近に感じながらこの作品を作った感があります。

教訓は「若い内に遊んでおけ!」ですね。



2011年2月3日木曜日

動画をアップしました。

「赤のファウスト」の一場面 劇中歌「キリストは蘇りぬ」

ゲーテ作「ファウスト 第一部」から  柴田翔訳   音楽 神田晋一郎

ようやく、過去作品の動画をUP出来るようになりました。

どんなに精魂込めて作った作品でも、芝居とは泡沫の恋のようなもの。
幕を閉じれば全て記憶の中に消えていくもです。

ただ残り香のように舞台写真や動画が、そのよすがを蘇らせてくれます。
これから、随時動画をアップしていきますので、ウンプテンプ・カンパニーの作品世界の幾分かを感じ取って下さい。

神田氏から曲が上がってきた時は歌えるのかな?と思いましたが、役者というものは、やろうとすれば何とかなるもの、それがまた不思議で怖いのです。
そう、成せばなる、成さねば成らぬ何事も…。