2008年8月23日土曜日

観劇は忙しすぎる

今日は田町まで劇団レッド・フェイスの「ブルーライオン」を見せて貰った。
次回作に一緒に芝居をする女優が二人出演していたので観に行った。

稽古場を改造した劇場だと言ってたがそう悪くわない。芝居の物語は上手く伝わらなかった。気が付いたのだが僕はあまり台詞をまじめに聞いていないのかも知れない。だから話しについて行けない。
僕が劇場の中で信じられるストーリーって奴は、先ずはアクシデント。それと役者と役者の間に発生する言葉にならない関係性。
やはり、その先の関係の展開を観たい知りたい感じたい。
言葉は嘘を付く。
役者はもっと大嘘つきだ、台本読んで最後まで知ってやっているのだから。
芝居だからと言って、知らない振りを客にさせないでくれ。

ギャグネタもふんだんにあったが、前列の一団が大笑いしていたので、僕は繁々彼らを観察していた気がする。

僕は芝居で何を見ているのだろう、上を見ては灯体の数を数えてたり、舞台の塗り忘れの白身を調べてたり、役者の履き物をチェックしてたりと、そりゃもう忙しいもんだ。

2008年8月12日火曜日

何とも懐かしい芝居

本多劇場へと流山児事務所の「由井正雪」を観に足を運ぶ。
本当に久日ぶりの流山児の芝居だ。
かつて2度ばかり観た記憶があるが、どんな内容の芝居か定かではないほど昔だ。
流山児の芝居は本多劇場の間口ではスカスカになるだろうなと思っていたら、その通りだった。
歌や群で踊ったり賑やかに空間を埋めているのだが、どうも内容が満ちていない。
色々演出の手管は使っているのだが、とってつけたような物で、あまり面白みは感じなかった。また直ぐに忘れてしまうだろうな。

それにしても以前勢いがあって好きだった俳優が出ていたのだが、芝居の仕方が叔父さんになっていてびっくり、まあそれだけ時間が経ったという事なのか?

最近、僕は昨日病に掛かってしまったようだ。何十年前の事が昨日の出来事のように思えてしまう。あまり良い感じではない。

2008年8月9日土曜日

チンチン電車に揺られて

早稲田から都電に乗り、昔の仲間がやる芝居を観る。
寸劇は都電の中で行われた。役者も揺れながら、観客(乗客)も揺れながら早稲田から三ノ輪まで空間と時間を共有する。その事がすでに演劇的で面白かった、内容は東京の大空襲の話なのだが、内容のメッセージがダイレクトすぎて、都電ののほほんとした雰囲気と上手くかみ合わない感がした。

細かい事を言えば色々あるかも知れないが、都電の窓越しに観る外の景色と、話柄をダブらせると、いやでも想像力を刺激された事は確かだ。