2008年11月17日月曜日

役者紹介Part2


豚の尻尾」原作・百年の孤独のバビロニアを演じた谷修
 
上演台本も出来、稽古前に熱も出し切った事だしウンプテンプ、カンパニーの代表・谷修を紹介しよう。

二文字の谷修くん、並びの悪い名前で本人も気にしている様子。しかしこの並びの悪さが実に本人を言い表しているように思える。まじめさとといい加減が並び悪く共存しているのである。

 
例えば、稽古の休憩中の談笑中でも、おにぎりを片手に、もう片手には台本を放さず広げている。まじめな奴だと普通は思う。しかしよく見ると台本は逆さまなのである。
 

まじめといい加減さ、純粋さと邪悪さ、素直さとずるさ、押し出しの強引さと、突っ込まれた時の弱さ、実に人間として魅力的、いや違った役者として魅力的なのである。
 

持って生まれた清濁がコントロールされ演じる役の幅を大きく描けていく事を切に願望してやまない。見事に客を裏切る、そう言った魅力と可笑しさを兼ね備えているのかも知れない。
 

彼の今回の役はとても難しい、日本が近代国家に成り上がろうとした時代、名字を持たない男で山で瀬振り暮らしをし、幼い妹(お甲)を客に売り、自分だけ這い上がろうとするのだが、結局、帝都の河原で体を売る妹と再会をしてしまう。替え玉という役だ。
 

代表にふさわしいく、身を呈して役作りに苦労するだろう。谷君とは付き合いも長いので、ここに書けない事は無数にあるが、言いたい気持ちを抑えてここは一つ我慢をしよう。「三日月のセレナーデ」では一皮むけた期待を裏切らない芝居をしてくれるか、見事裏切られるか、そのスリリングさも谷修ファンには堪らないだろう。
 

寝る隙も惜しんで?動き回っている谷修は、それだけで役者として認めざる負えない。舞台役者は芝居だけやっていても芝居を知ることはできないのだから!
 
 僭越ながら谷くんにひとつ要望する。役者としてスケベなのは良いのだが、もう少し上手く使いこなせ!

次回からは稽古場が動き出すので、稽古場日記のような物を書こうと思う。
愚痴にならなければ良いのだが……。
   

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