「春を忘るな」
物語は、梅の花が開いたそのときに、二人の女が鎌倉の山荘へ、
とある青年を訪ねていったことから始めましょう。
青年はただただ梅の初花の前で鴬を待っていました。その青年の名は知実。
かつて製糸会社の若社長で、二人の女と関係があったもよう。
一人の女は知実が愛人にしていた女工で、今はカフェの女給をしている女、依子。
もう一人の女は知実の元婚約者であり、かつての面影を失った女、雪枝。
二人の女は、記憶を無くした知実をかいがいしく支える奇妙な女、梅に出迎えられます。
皆で揃い、思い出話をするうちに、記憶が花開き、昭和の御代が色づきます。
いつしか過ぎし日の出来事と鎌倉の地で非業の死を遂げた魂、源実朝
(鎌倉幕府の開祖、源頼朝の息子)の歌と混じり合い、あわれのほかには言葉が見つからない一夜の
幻に変わり、露と消えてゆきました。
実に、摩訶不思議な幻想奇談であります。
作・加蘭京子 演出・長谷トオル 音楽・神田晋一郎
劇場:絵空箱(最寄駅:江戸川橋徒歩2分)
竹組→ 鈴木太一 薬師寺尚子 水野さやか 西郷まどか
松組→ 成田明加 園田綾香 森勢ちひろ 長尾稔彦
4月
9(月)14時~竹 20時~松
10(火)14時~松 20時~竹
11(水)14時~竹 20時~松
12(木)14時~松 20時~竹
13(金)14時~竹 20時~松
14(土) OFF
15(日)15時~松 18時~竹
16(月)14時~竹 20時~松
前売 2500円(ワンドリンク付き)
当日 3000円(ワンドリンク付き)
竹・松セット 4000円(2ドリンク付き)
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