2009年5月4日月曜日

休みの過ごし方。

ファウストを演じる谷修

今日は稽古が休みの日。

僕は休みの日はただ身体を休めることに勤める。

若い人たちは芝居を観に行ったりデートをしたりして気分をリフレッシュでもしているのだろうか? 演出としては気になる所だ。

 

本当は、本でも読んでおけこの野郎と言いたくなるが、僕も若いときがあった、そんな時は遊び回っていた、女の子と海に泳ぎに行ったりして、次の日真っ黒の日焼け顔を呆れられた記憶がある。

 

それも今はもう夢の夢、午後4時過ぎ頃にやおら起き出し、風呂に浸かってただぼうっとしている。やらなければならないことは沢山あるのだが手になど付かないほど、頭が動かない。 

 

暫くすると芝居の悪魔が囁き出し。さりげなくメンバーに奮起を促すメールを配信する。そして明日の稽古へ向かっての駄目出しを考え出し、どんな顔つきで登場しようかとか、誰をターゲットにして稽古場を上げていこうか、よからぬ事に頭が働き出す。

本を読んできているやつと、そうでないやつが分かってしまうだけに、休み明けの稽古は疲れる。因みに僕は後者でしたが。

鉛のように鈍く呟き続ける僕に誰か感動を与えてくれ。そして遠くに過ぎ去ったい数々の鮮烈だった記憶を運んできてくれ。この饐えた肉体が少しでもかつての躍動感を味わえるのなら、たとえよからぬ事でも喜んで受け入れるだろう。 

来るべき清き新たなる日に乾杯をささげよう。

既に悪魔には身を売っているこの身、明日からは口から日を吹く鬼にでも成るか。しかしそんな元気も出なかったらどうしよう。イライラするのだけはご勘弁したい。

 

いいかい、稽古以外で何をしているかで役者は決まるんだぜ。

喉から血が出るまで科白を喋っていろよ、明日、声がつぶれているやつがいたら、僕は勇気づけらるのだから。

夕方から衣装のさよが相談しに家に来るが、開口一番お説教で一泣かせして、プランの未熟さ読みの浅さを指摘して困難を与える。明け方5時就寝。

  

これがぼくの休みの日の過ごし方。 

 

 

 


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