2008年12月18日木曜日

星立ての航海


  三日月の小町役の中村真季子
 
 
今回初お目見えの真季子嬢、なかなかどうして肝の据わった役者だ。
舞台で気をはける女優なのだが、壺に入ったときと、溢れるときがまだ交互である。
でも、芝居に対する誠実さは素敵だ。
彼女の役所はあまりにも良い役なのでこんな所で言いたくない。
緻密に端正に作り上げられれば、役所と相まって、乞うご期待といったところだ。
 
 
稽古は第二段階に突入した。
芝居が動き出すのはここからだが、皆付いてこれるか体調管理も含め心配な所。
これからがネバーギブアップで、本当の役者の力量が問われてしまうのかも知れない。
 
もっと先へと稽古場は動き出した。
昔の船乗りが、山を目印に現在地を計ることを「山立て」と呼ぶが、山が見えなくなる大海原のその先は、星を頼りに今を知る。これを「星立て」と呼ぶ。
稽古場は未踏の地を求めて「星立て」で進むのである。
まさにお先真っ暗のわくわくする冒険である。
 
芝居作りなど行き先など決まっていない、「彼の地」を目指しているだけだ。
中村真季子、冒険好きと見た。
 
 

1 件のコメント:

うめ さんのコメント...

懐かしさに突き動かされて・・・・。
来年の目標!
劇場に行きます。
私は高松で、生きています。
関東は遠いです。でも、考え様によってはすぐ側、かな。